探偵へ浮気調査や素行調査を依頼すると、調査結果は口頭やメッセージだけでなく、調査報告書として受け取ることができます。
しかし、報告書の形式や記載内容は探偵事務所によって異なります。「写真が数枚あれば十分」と思っていても、撮影日時や場所、対象者の行動経路が分からなければ、後から状況を正確に説明できない場合があります。
この記事では、探偵の調査報告書に記載される内容、簡易報告との違い、報告書を受け取る際の確認事項、離婚や慰謝料請求などで利用を考える場合の注意点を解説します。
探偵の調査報告書とは
調査報告書とは、調査中に確認した対象者の行動、立ち寄り先、接触人物、撮影した写真などを、時系列で整理した書類です。
主に次の目的で作成されます。
- 調査日に何が確認できたかを依頼者へ伝える
- 対象者の行動を時系列で振り返る
- 写真と行動内容の関係を明確にする
- 今後の話し合いや判断材料にする
- 弁護士などの専門家へ状況を説明する
調査報告書は、調査結果そのものを変えるものではありません。しかし、同じ調査結果でも、日時、場所、行動、写真が分かりやすく整理されているかによって、後から利用しやすいかどうかが変わります。
調査報告書に記載される主な内容
調査の基本情報
報告書の冒頭には、一般的に次のような情報を記載します。
- 調査日
- 調査開始時刻と終了時刻
- 調査開始場所
- 天候
- 調査対象者
- 調査目的
- 調査員数
調査時間の記録は、請求された調査時間との照合にも利用できます。
対象者の特徴
調査開始時に確認した服装、髪型、所持品、車両などを記載します。
例えば、対象者が途中で上着を脱いだり、別の車両へ乗り換えたりすると、写真だけでは同一人物か分かりにくくなることがあります。最初に外見上の特徴を整理することで、その後の行動記録を理解しやすくなります。
行動を確認した時刻
調査報告書では、対象者の行動を時系列で記録します。
| 時刻 | 記載例 |
|---|---|
| 18時05分 | 対象者が勤務先建物から出る |
| 18時12分 | 最寄り駅へ徒歩で移動する |
| 18時25分 | 駅改札付近で接触人物と合流する |
| 18時40分 | 2名で飲食店へ入店する |
| 20時15分 | 2名が飲食店から出る |
実際の報告では、単に「店へ入った」と記載するだけでなく、店名、所在地、誰と入ったか、入店時刻、退店時刻などを可能な範囲で整理します。
移動経路と交通手段
徒歩、電車、バス、タクシー、自家用車など、対象者が利用した交通手段を記録します。
車両を使用した場合は、必要に応じて次の情報も整理します。
- 車種と色
- ナンバー
- 運転者と同乗者
- 出発場所と到着場所
- 駐車場所
- 乗車・降車時刻
ただし、報告書に記載する内容は調査目的に必要な範囲へ限定します。
立ち寄り先
対象者が立ち寄った店舗、施設、住宅、勤務先などについて、確認できた名称や所在地を記載します。
建物へ入った場合でも、外部から確認できない行動を推測で書くことはできません。「建物へ入った」「何時に出てきた」という確認できた事実と、建物内で何をしていたかという推測は分ける必要があります。
接触人物
対象者が誰かと合流した場合は、次のような事項を記録します。
- 合流した時刻と場所
- 接触人物の外見や服装
- 2名の行動
- 別れた時刻と場所
- 接触人物の身元が判明した場合の情報
接触人物を撮影できても、氏名や住所まで自動的に判明するわけではありません。身元確認が必要な場合は、目的と必要性を確認したうえで別の調査を検討します。
写真
写真は、文章で記載した行動と対応する位置に配置します。
- 対象者が出発した場面
- 接触人物と合流した場面
- 店舗や施設へ出入りした場面
- 車両へ乗降した場面
- 調査目的に関係する行動
写真には、必要に応じて撮影時刻、場所、説明文を付けます。顔が鮮明に撮影できていても、その写真がいつ、どこで、どのような状況で撮影されたか分からなければ、出来事の全体像を説明しにくくなります。
調査終了の理由
報告書の最後には、調査を終了した時刻と理由を記載します。
- 予定していた終了時刻になった
- 対象者が自宅へ帰宅した
- 依頼者の指示により終了した
- 対象者を見失った
- 安全上の理由で継続できなかった
対象者を見失った場合や撮影できなかった場面も、事実として報告することが重要です。
簡易報告と通常の調査報告書の違い
SD Research
調査事務所では、簡易報告と通常の調査報告書を分けています。
| 項目 | 簡易報告 | 通常の調査報告書 |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 30,000円 |
| 主な形式 | メッセージ、電話、要点整理 | 写真と時系列を整理した書面 |
| 内容 | 調査結果の概要 | 行動記録、時刻、場所、写真、説明 |
| 向いているケース | 事実確認を目的とする場合 | 話し合いや専門家への相談に利用する場合 |
調査を依頼したら、すべての案件で有料報告書が必要になるわけではありません。
「浮気をしているかだけ確認したい」「勤務先から帰宅するまでの行動を知りたい」といった目的であれば、簡易報告で足りる場合もあります。
一方、離婚、慰謝料請求、勤務上の問題への対応などを検討している場合は、写真と時系列を整理した通常報告書が適している可能性があります。
調査報告書が必要になりやすいケース
浮気・不倫調査
配偶者と接触人物が、いつ、どこで合流し、どのように行動したかを整理します。写真だけでなく、入退店や建物への出入りの時刻、滞在時間が重要になる場合があります。
素行・行動調査
勤務時間中の行動、立ち寄り先、交友関係などを時系列で確認します。会社が従業員に関する調査を依頼する場合は、調査目的と利用範囲を明確にする必要があります。
所在・住所確認
候補住所から本人が出入りしていることや、生活実態を示す行動を整理します。住所情報だけでなく、本人確認の根拠を残したい場合に利用します。
婚前・身元調査
本人から聞いている勤務、居住、生活状況などと、確認できた事実を整理します。差別的な判断や不当な目的へ利用する調査は行えません。
証拠として使う場合の注意点
報告書があれば必ず希望する結果になるわけではない
探偵の調査報告書がどの程度役立つかは、記載された内容、写真、調査回数、相手の説明、利用する手続などによって異なります。
報告書があるだけで、浮気や不貞行為が法的に認められたり、慰謝料額が決まったりするわけではありません。
離婚や慰謝料請求、裁判などへの利用を考えている場合は、調査前または調査途中の段階で弁護士へ相談し、必要な証拠の内容を確認することが大切です。
推測ではなく確認した事実を記載する
対象者が住宅へ入ったからといって、建物内の行動まで確認できたとは限りません。
報告書では、調査員が実際に確認した事実、合理的に判断できる事項、確認できなかった事項を区別します。断定できない内容を事実のように記載すると、報告書全体の信頼性に影響します。
写真の鮮明さだけで判断しない
顔や車両が鮮明に写っていることは重要ですが、調査目的によっては、接触人物との関係、滞在時間、建物の性質なども必要です。
どの場面を撮影すべきかは、調査結果を何に利用するかによって変わります。
原本データの取扱いを確認する
写真や動画の元データが必要になる可能性がある場合は、保存期間と提供方法を確認してください。
探偵事務所によっては、一定期間が過ぎると調査データを削除する場合があります。報告書を受け取った後も、依頼者側で安全に保管する必要があります。
良い調査報告書を見分けるポイント
調査報告書を受け取ったら、次の点を確認します。
- 調査日時と時間が明確か
- 行動が時系列で整理されているか
- 写真と文章が対応しているか
- 場所や施設名が特定できるか
- 対象者と接触人物を区別できるか
- 確認した事実と推測が分けられているか
- 調査が中断・終了した理由が記載されているか
- 誤字や時刻の矛盾がないか
- 調査目的に必要な場面が記録されているか
不明点があれば、受領時に説明を求めてください。時間が経過してからでは、調査員が当時の状況を詳しく説明しにくくなることがあります。
調査前に報告方法を決めておく
報告書の内容は、調査が終わってから考えるのではなく、契約前に決めておくことが重要です。
確認する項目は次のとおりです。
- 調査中の中間報告があるか
- 連絡手段は電話、LINE、メールのどれか
- 写真をいつ確認できるか
- 簡易報告に含まれる内容
- 通常報告書の作成費用
- 納品までの日数
- PDF、印刷物などの納品形式
- 元の写真・動画データを受け取れるか
- データの保存期間
調査目的を伝えずに「できるだけ詳しく」と依頼すると、必要以上に調査範囲が広がる可能性があります。何を判断するための調査なのかを明確にしてください。
SD Researchの報告方法
SD Research
調査事務所では、調査中の状況に応じて中間報告を行い、終了後に確認できた事実をご説明します。
- 簡易報告:無料
- 通常の調査報告書:30,000円
- 写真・時系列・立ち寄り先などを整理
- 必要に応じて今後の対応方法を案内
行動調査は、調査員2名で1時間13,000円が基準です。報告書が必要か分からない場合は、調査結果の利用目的を伺ったうえでご案内します。
まとめ
探偵の調査報告書には、調査日時、対象者の特徴、行動、移動経路、立ち寄り先、接触人物、写真、調査終了の理由などが時系列で記載されます。
重要なのは、写真の枚数だけではなく、確認した事実と写真が対応し、第三者が読んでも調査日の出来事を理解できることです。
離婚、慰謝料請求、裁判などへの利用を考えている場合は、探偵だけで判断せず、必要な証拠について弁護士へ確認してください。
SD Research
調査事務所では、事実確認のみを希望する場合の簡易報告と、写真・時系列を整理した通常報告書を用意しています。目的に合った報告方法をご案内しますので、相談時に希望をお伝えください。

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