「SNSで知り合った相手の本名が分からない」「交際や取引の話が進んでいるが、聞いている勤務先や住所が本当か不安」と感じることがあります。
結論からいえば、SNSアカウント、写真、表示名、電話番号、メールアドレス、本人から聞いた情報などを整理することで、相手の身元につながる手掛かりを確認できる可能性があります。
ただし、SNSの情報だけで必ず本人を特定できるわけではありません。依頼目的、対象者との関係、同意や権限、情報源、確認方法、利用目的を確認し、適法な範囲で対応できる項目をご案内します。非公開情報への不正アクセス、他人になりすました接触、金融機関や通信会社の内部情報を権限なく取得する方法は行いません。
この記事では、SNSで知り合った相手について確認できる可能性があること、調査が難しいケース、相談前に保存しておきたい情報、依頼時の注意点を解説します。
SNSのプロフィールだけで相手の身元は判断できない
SNSでは、実名ではなく表示名やニックネームを使えます。プロフィール写真、年齢、居住地、勤務先なども、利用者自身が入力した情報です。
そのため、プロフィールに具体的な内容が書かれていても、それだけで事実とは判断できません。
例えば、次のような可能性があります。
- 本名ではなく通称や偽名を使用している
- 他人の写真や生成画像を使用している
- 年齢、職業、居住地を偽っている
- 複数のアカウントを使い分けている
- 過去の写真を現在の写真として掲載している
- 実在する企業名を勤務先として無断使用している
- 海外在住と説明しながら国内から操作している
プロフィールの一項目が一致しただけでは、同姓同名の別人や無関係な第三者を取り違える危険があります。複数の情報を照合する必要があります。
SNSで知り合った相手について確認できる可能性があること
確認できる範囲は、現在分かっている情報量、アカウントの利用状況、調査目的などによって異なります。
氏名や使用している名称
表示名、ユーザー名、過去の投稿、関連する公開アカウントなどから、相手が使用している氏名や名称につながる手掛かりを整理します。
確認できた名称が本名か、仕事上の名前か、過去のユーザー名かは分けて考えます。名前が一致しただけで本人と断定することはできません。
写真の整合性
プロフィール写真や送られてきた写真について、同じ画像が別の名前で使用されていないか、公開情報と矛盾していないかなどを確認できる場合があります。
画像検索で別人の写真が見つかっても、アカウント利用者が誰であるかまで直ちに特定できるわけではありません。また、生成画像や加工された写真は確認が難しいことがあります。
勤務先・職業に関する公開情報
相手から聞いている会社名、職種、役職などについて、企業の公式サイト、法人情報、専門資格の公開名簿、本人が公開している活動情報などと照合します。
勤務先が実在することと、その人物が実際に勤務していることは別です。必要に応じて、確認方法を追加で検討します。
勤務先の確認については「勤務先調査とは?職場を確認できるケース・方法・費用を解説」もご覧ください。
居住地域や生活拠点の整合性
本人が説明する居住地域と、公開投稿の内容、活動時間、頻繁に利用する場所などに矛盾がないかを確認します。
写真の背景や位置情報だけで住所を断定することはできません。古い投稿、旅行先、勤務先付近などを自宅と取り違える可能性があるためです。
関連する公開アカウント
同じユーザー名、プロフィール画像、自己紹介文などから、公開されている別のアカウントとの関連性を確認できることがあります。
ただし、似たユーザー名や同じ画像が使われているだけでは、同一人物と断定できません。投稿時期、経歴、交友関係など複数の要素を照合します。
説明内容の矛盾
相手とのメッセージ、プロフィール、公開情報を時系列で整理すると、次のような矛盾が見つかる場合があります。
- 年齢や生年月日の説明が変わる
- 勤務先や役職の説明が一致しない
- 住んでいる国・地域と活動時間が合わない
- 過去の経歴が時系列上重複している
- 写真ごとに人物の特徴が大きく異なる
- 会う約束を繰り返し延期する
矛盾があることだけで詐欺や虚偽と断定はできません。確認すべき項目を整理する材料として扱います。
SNS調査だけでは分からないこと
次のような情報を、本人の許可なくSNSや外部システムから取得することはできません。
- 非公開アカウントの投稿内容
- SNSのログイン情報
- 削除されたメッセージの復元
- 通信会社が保有する契約者情報
- 金融機関の口座情報や取引履歴
- クレジットカードやローンの利用状況
- 端末の位置情報
- メールやクラウド内のデータ
- 正確な資産・収入・借金額
「SNSの運営会社から内部情報を取得できる」「パスワードなしで非公開投稿を見られる」と説明する業者には注意が必要です。
調査が進みやすいケース
次のような情報が複数ある場合は、本人につながる手掛かりを照合しやすくなります。
- 顔が確認できる複数の写真
- 長期間使用されているユーザー名
- 氏名の一部や読み方
- 年齢または生年月日
- 電話番号やメールアドレス
- 勤務先、職種、学校に関する情報
- 居住している都道府県や地域
- 本人が話した経歴
- ビデオ通話をした記録
- 実際に会った日時・場所
- 金銭の振込記録
情報は多ければよいわけではありません。「いつ、どのようなやり取りで得た情報か」も重要です。
調査が難しくなりやすいケース
アカウントが作られたばかり
投稿や利用履歴がほとんどないアカウントは、比較できる情報が少なくなります。
写真がない、または生成画像が使われている
風景やイラストだけのアカウント、生成画像を使ったアカウントでは、人物との結び付きを確認しにくくなります。
海外のサービスや人物が関係している
海外サービス、海外の電話番号、外国語表記などが関係する場合、国内だけで完結する調査より確認範囲や費用が変わることがあります。
すでにアカウントが削除されている
アカウントや投稿が削除されると、後から確認できる情報が限られます。違和感を感じた段階で、適法な範囲で画面やURLを保存してください。
情報が意図的に使い回されている
詐欺グループなどが、他人の写真、架空の経歴、使い捨ての連絡先を組み合わせている場合、画面上の人物像と実際の連絡者が一致しないことがあります。
相談前に保存しておきたい情報
アカウントが消える可能性を考え、次の情報を保存してください。
- プロフィール画面全体のスクリーンショット
- アカウントのURL
- ユーザー名・表示名
- プロフィール画像と投稿画像
- メッセージの日時と内容
- 音声通話・ビデオ通話の履歴
- 相手から送られた電話番号・メールアドレス
- 相手が説明した氏名、年齢、住所、勤務先
- 会ったことがある場合は日時と場所
- 金銭を送った場合は振込先と取引記録
- 相手から案内されたサイトやアプリのURL
スクリーンショットだけでなく、アカウントURLやユーザー名も保存します。表示名は変更できますが、URL等が調査の手掛かりになる場合があります。
メッセージは一部だけを切り取らず、前後の流れと日時が分かる形で保存してください。
特に注意したい相手の言動
次のような言動があっても、直ちに詐欺と断定はできません。ただし、送金や契約を進める前に確認が必要です。
- 短期間で結婚や同居の話を進める
- 何度約束しても直接会えない
- ビデオ通話を避ける
- 家族や勤務先の説明がたびたび変わる
- 投資や暗号資産を勧める
- 二人の将来のためとして送金を求める
- 病気、事故、渡航費、関税などを理由に金銭を求める
- 指定した投資サイトやアプリだけを使わせる
- 出金のために追加の税金や保証金が必要と言う
- 送金を急がせ、家族や警察への相談を止める
警察庁も、SNSやマッチングアプリで知り合った相手から、投資や結婚に必要な資金などを理由に金銭をだまし取るSNS型投資・ロマンス詐欺について注意を呼び掛けています。
金銭を要求されている場合は、追加送金を止め、やり取りと送金記録を保存してください。被害が発生している場合は、警察、金融機関、消費生活センター、弁護士などへの相談も検討します。
自分で確認するときにしてはいけないこと
不安があっても、次の行為は行わないでください。
- パスワードを推測してログインする
- 他人になりすまして接触する
- 知人や勤務先を装って情報を聞き出す
- 無断で相手の端末を確認する
- 別人の個人情報をSNSへ掲載する
- 候補者や家族へ繰り返し連絡する
- 脅迫や金銭の取り戻しを目的に接触する
調査目的や取得方法に問題がある依頼は、探偵でも受けられません。詳しくは「探偵に依頼できること・できないこと」をご覧ください。
探偵へ相談するときに伝えること
相談時には、「相手のすべてを知りたい」ではなく、何を判断するために何を確認したいのかを整理します。
例えば、次のような形です。
- 交際を続ける前に氏名と勤務先の説明を確認したい
- 結婚の話を進める前に生活状況の整合性を確認したい
- 送金前に相手や案内された事業の実在性を確認したい
- 金銭トラブル後の手続きに必要な相手方情報を整理したい
- 家族が会おうとしている相手について安全面の不安を整理したい
目的によって、身辺・身元調査、結婚・婚前調査、詐欺・トラブル関連調査、人探し・所在調査など、案内する調査が異なります。
SNSで知り合った相手の身元調査の費用
SD Research
調査事務所の身辺・身元調査は、50,000円~150,000円(税込)程度が目安です。
SNS・インターネット上の情報確認に範囲を限定できる場合は、ネット・SNS調査として50,000円(税込)を目安にご案内することがあります。
勤務先や居住状況の現地確認、行動調査、海外での確認などが必要な場合は、調査範囲に応じて個別にお見積りします。行動調査が必要な場合の基準は、調査員2名で1時間13,000円(税込)です。
通常の調査報告書は1案件30,000円、簡易報告は無料です。
詳しくは「調査料金」をご覧ください。
まとめ
SNSで知り合った相手については、アカウント、写真、表示名、電話番号、メールアドレス、本人から聞いた経歴などを整理し、公開情報や他の手掛かりと照合できる場合があります。
一方、SNS上のプロフィールだけで本人と断定することはできません。公開範囲外の情報は、依頼目的、同意や権限、情報源、確認方法によって対応可否が変わります。不正アクセスや、通信会社・金融機関の内部情報を権限なく取得する方法は行いません。確認したい内容を伺い、適法な確認方法があるか個別にご案内します。
身辺・身元調査全体については「身元調査とは?探偵に依頼して分かること・調査方法・費用」、金銭被害が関係する場合は「詐欺相手の住所や身元を調べる方法」もご覧ください。
現在お持ちの情報でどこまで確認できるかは「無料相談・お問い合わせ」からご相談いただけます。相手との関係、確認したい目的、保存している情報を伺い、対応可能な範囲をご案内します。
調査で終わらせない。その先の未来へ。
SD Research 調査事務所

コメント